『オデッセイ』

ミスター宇宙に置き去りことマット・デイモン、『インターステラー』ではヒールだったが今回は堂々ベビーにフェイスターン。博識でマッチョな植物学者として同情よりも感心させられるほどの火星サヴァ～イブ術を見せつける。とにかく万能、そして懐メロディスコミュージックに乗せ終始くだらないウケ狙い発言を繰り返すなどウザさはあれど悲壮感は希薄。NASA連中の”頑張り”としか言いようのない”頑張り”、探索クルーとの友情パワーもシンプルに熱くブッ込んできて素直にアガれる。『ザ・ウォーク』でもそうだったが意味の分からないわからず屋やヒステリックな馬鹿がいないマッチポンプ的な糞アングルを発生させないノーストレスでストレートな展開で気持ち良い高揚感がある。超頭の良い奴らが、考え得る限りの手を尽くして超頑張れば、出来ないことなど無いのではという気になれるアッパーなSF。「スターマン」フル尺の因果にはもはや何も言えねえ～(感傷)…。FURY ROAD以降、還暦超えの爺達の拵えるグッドムービーロードが続いている。