WHO KILLED THE WORLD ?

基本的に映画鑑賞メモ。その他諸々。

カナザワ映画祭

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田舎ホラーのショウケースで盛り上がる北陸からリアルなド田舎に帰還した!
今年はワンショットスリーキルなノリで19日&オールナイトの一日勝負だったが、思惑通り期待通りの衝撃と手応えと興奮が得られた滞在だった。
まず、4k×爆音仕様の『悪魔のいけにえ』はルドビコ治療。鼓膜をつん裂くチェーンソーノイズと心臓まで響く不穏なドローンのハイ&ロー攻撃で色々なところが痺れる。そしてマリリン・バーンズのスクリームループで虚実の境界線が麻痺。
トビー・フーパーの狂ったノイズ工作が露骨に顕現するサウンドシステムのせいで「不快なもの」がグルーヴしまくっており、正直、具合が悪くなってしまった。改めて最強の凶暴音響映画だと思った。
その後の『要塞警察』はまるでストレッチ、リラクシングタイムと化した。サイレンサーがこわばった心と体をほぐしてくれた。勿論爆音で聴くカーペンターのスコアは最高だ。
“主宰の部屋”での覆面オールナイトはあくまでも私的な会ということでその内容も箝口令が敷かれている。宿泊者のリアクションだけ記すと、一本目→大歓声、二本目→どよめき、三本目→無言(無の境地)という感じだった。
ケツの限界を教えてくれるカナザワ映画祭、本当に素晴らしいハードコアなイベント。また来年。

 

 

買物:クローネンバーグ本と週刊朝日百科

 

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