『進撃の巨人』

原作は知らない。ゾンビのヴァリエーション→レジェゴジ的カタルシスの大ネタ特撮映画。人顔の巨人モノというジャンルにおいてはさすがにフレッシュ感はあった。しかし、どんな理由であれ前・後編にしてる時点でなんだかなあである。FURY ROADという極上純度のピュアドラッグをキメた後ではやはりもう何を見ても小学生のお遊戯レベルで駄目なところしか見えてこないというこのご時世、タイミングも不幸。巨人パートに対して人間パートがクソダサすぎる。わざとなのか知らないがテンポが凄まじく悪い。全カットのクソな間を2秒縮めて前後編とやらを一本に纏めてB級エクスプロイテーションにでもすればかなりアガったと思うマジで。中途半端。ホラー映画のオマージュシーンもどうもハマってない。主人公達に感情移入できない。時代も世界も年齢も不詳すぎてよくわからないから他人事。あと主役の人は藤原竜也みたいなスタイルのフォロワーなのかリアクションがいちいち舞台みたいにオーバーすぎてしんどい。その点ではもちろん長谷川博己もかなり酷い。漫画が原作だからといって実写も漫画みたいな芝居をさせるのはどうなんだろう。唯一石原さとみだけはまだ愛嬌があって良かったけど他のキャラは好きになれる要素がある奴が皆無で終わってた。というわけで、mediocre…。