『悪の法則』

『悪の法則』を観た。コーマック・マッカーシーの描き下ろし脚本。良すぎて二回観たが、二回目は台詞の一言一言が更に効き、まあ、よぉでけたぁる、となる。邦題もシンプルで悪くない。このまどろっこしくて煩わしくて欺瞞にまみれていて馬鹿でクソな世界を完全に据わった目で見透かしてくれるキャメロン・ディアスとあくまでも世の中的に清く正しく美しいペネロペ・クルスのプールサイドでの会話が超強烈にカッコイイ。チーターとウサギ。『ノーカントリー』のシガーはまだコインで決めてくれたが、今回の麻薬カルテルは迷いがない。容赦無い。ボリートやワイヤー系の活躍が目立つが、SMGの強さが際立つ銃撃シーンがカッコ良く印象的だった。クソ漬けの説明をしてくれるレグイザモの笑顔も印象的だった。